ずいぶん前の事ですが、近所のおじいさんがこう言いました。
「今まで色んなものを買ったけど、薪ストーブほど買って良かったと思ったものは無いよ。何しろ家じゅうが飛びっきりあったまるし、ゆらめく火は、ずーっと見ていても、まったくあきないんだなぁ。あの火のゆらめきに、癒されるんだよねぇ。」
決して安い買物では無かったそうですが、薪ストーブを買って心底良かったと、その表情から感じられました。
「ただ、なんつったって薪の準備が大変で仕方ない。お宅のとこは、広葉樹いっぱいあるでしょ? あれを薪にしてくれたら助かるんだけどなぁ」
私たちは元々、広葉樹のチップ(細かく切削したもの)を、紙の原料として製紙会社へ納入するのが本業です。
しかし、コロナ禍において、社会全体の働き方が一変し、紙全体の需要が、急減しているのです。
紙が売れなければ、当然、原料も必要ない。
行き場を失った広葉樹を目の前にして、藁にもすがる思いの中、ふと頭に浮かんだのがおじいさんのあの言葉です。
そして薪を作る事は、広葉樹をもっと活かしたいという、以前からの想いを、カタチにすることでもあります。
胃腸薬のニガキ、樟脳のクス、線香のタブなど、広葉樹には、魅力的な樹木が多く存在します。
入荷しても、ただただチップにされていたカシ等の堅木ですが、薪であればその魅力をより活かせられるはず。
それからというもの、薪ストーブに適した薪というものを一から調べ、品質の良い薪を生産すべく、試行錯誤しています。
薪の生産に関してはまだまだ未熟な私たちですが、広葉樹に関しては、長年取り扱ってきた自負があります。
そして、やるからには納得した品質のものをお届けしたい。おじいさんにも太鼓判を押して頂けるような製品をつくりたい。
いま、設備も含め、着々と環境が整いつつあります。
私達は、広葉樹の魅力を最大限に活かします。
これからの moze Hanaze maki に、ぜひご期待下さい。
ーー moze Hanaze maki について ーー
“モゼ”とは、鹿児島弁で“可愛い”という意味。
“花瀬(はなぜ)”とは、大隅半島、雄川の滝上流の花瀬川周辺のエリアを指します。
花瀬川は、その様から、「花びらが川を流れている」と例えられ、つけられた、何とも可愛い名前の川です。
moze Hanaze makiは、この素敵な場所、 “Hanaze” にあやかり、ネーミングしました。
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